ボーナスの使い道が思いつかないなんて考えてたら人生の捉え方の話になった
年末に会社からボーナスを支給されたのだけれど
幸いにして借金もなければ家賃も滞納していない独身者にとって、ボーナスは意外と使い道がない
いや、そりゃお金をもらえるのは嬉しい。つまんないとしか思わない会社に、それでもちゃんと行っている理由はやっぱり「金」だと思うし
であるなら、ボーナスをもらえることはもっと喜ぶことなのではないだろうか?
・・・と思って気が付いたけど、ボーナスって名前だけスペシャル感が出てるせいで実物に拍子抜けしちゃうのかもしれない
あらかじめ年○回、何月になったら○○万円くらいもらえるんだよな、と分かってしまってるせいで「ボーナス」という言葉をボーナス足らしめている要素を完全に無効化してしまっている
なんかさあ。ちょっと違くない?
俺の思うボーナスは、ゲームとかで「自分の努力によっていい成績をおさめた時に、 “予想してなかったのに” 現れるステージ」みたいな
まあこれ世の中のボーナス全般というよりかは、自分の会社の話だと思う。
個人の成績とか評価なんてものがほとんど皆無で、役職が同じならみんな同じ水準の給与。ボーナスも同じ
それがいいか悪いかはわからないけど、モチベーションアップにはつながらないかな
もちろん一番のモチベーションはお金とか報酬による外発的なモノじゃなくて、個人的な習熟とか成長とかの内発的なものだってわかってる
でもさ。それを考えてみても自分の成長なんて自分じゃなかなかわからないんだしさ。周りからみた評価も少しは欲しいな、なんて
で、その評価がボーナスに現れてくれたらな、なんて思ったりする
「何となくボーナスをもらってもうれしくない気持ち」は多分ここからきている
どんな仕事をしてたってもらえるボーナス。それをもらったところで「頑張った自分へのご褒美」なんて思えるはずがない
まあ、周りの同期は何も思わず「ありがてぇーーーー!! 」って言ってるけど
いや、こんな風に書くと誤解されるかもしんないな、別に何も考えず喜んでいる同期をばかにしているとか、会社がボーナスを支給してくれること自体に文句があるとかじゃない
でも、会社からしてみればせっかく大金を全社員に配るんだよ??
もっといい配り方があるんじゃないの! なんて考えてしまう
まあ、いわゆる大企業病の氷山の一角なのかもしれないけどね
と、ここまでがボーナスへの思い
ボーナスの使い道がないから貯金? そんな人生って。。。
で、始めに書いた「ボーナスの使い道がない」に戻るんだけど
借金もなくて家計に充てる必要もない独身者からするとこれは「あるある」かつ贅沢な悩みなのかもしれない
何があるかわからないんだからとりあえず貯金しときなってのはよく聞く
もし本当にいざというときになって貯金ゼロならきっと後悔するんだろう
でも、そのとりあえず貯金ってなんなんだ?
冷静に考え直してみると、頭の悪いことをしている気がしてならない。どういうことかっていうと
- 生きていくのにお金が必要だ
- →つまらない仕事でも働かなければ
- →働いた対価としてお金をもらった
- →使い道がない
- →貯金
って、、、いやいやいや。おかしいじゃん。①~⑤の全部、あたまに「とりあえず」が隠れてるじゃん!
今は別に楽しいとは思わないけどお金のために働いてる、そのはずなのにお金の使い道がないって??
いや、わかるよ、ボーナスの使い道がないくらい満たされているってことは、働くことで貰えている月給のおかげだし
でもここで思うわけよ。つまらない毎日を送ったその先が「とりあえずのための貯金」って、いったい何のために生きてんだろうね? って
いつか来るはずの輝かしい ”本当の人生” に向けての貯金ともいえるかもしれないけどさ
人生ってこの先いつか始まるんじゃなくて、今のこの瞬間、それそのものじゃん
今を楽しんでないのにそのいつかがいたら急に人生バラ色になるわけないんだよな
なんてことを社会人2年目が終わろうとしている今考え始めている。
今までの人生ってのは小学校から中学、高校、大学と、それぞれのステージが明確に定まっていて、何年間か経てば自動で次のステージに行くことができた
それに次のステージに期待することができた。憧れの高校生活をイメージしたり、優雅なキャンパスライフを思い浮かべてみたり。
でも、社会人になって気が付いたのは、そんなステージはもう次には控えていないってこと
1年目社員のときには「そうはいっても年次ごとにステージのようなものが変わるのでは」とか思ってたけど、社会人は年度ごとの区切りのようなものも全然ないわ
だから気が付いたら30歳とか40歳になってるんだろうし、ずるずる行っちゃうんだと思う
で、またお金の話に戻るわけだけど
いつかのための貯金とか確かに役には立つんだと思うよ。
たとえば俺が今24だけど29歳で結婚したとして、それまでに毎年200万円づつ、生活を切り詰めて貯金したとしよう
そしたら29歳の自分は絶対にこう言うよ「ああ、貯金しておいてよかった。」って
そりゃそうだよ、29歳の自分から見た過去の自分、24~28歳の生活が、お金を使わないせいで味気ないものだとしたってそれはもう昔の話だし
でも、現に今の俺は24歳で。これから先の25歳も26歳も27歳も28歳も、ちゃんと「今」として通過するわけで
そう考えるとお金を無意味に貯金するのは違うよなって
これはもう本当に強く思う
今を濃く生きなきゃなんねえよなって焦りにも近い気持ち
なのだけど、何に使ったらいいか分からないのは変わらないんだよね
困ったねえ、でもまあ、欲しいモノ、したいコトができたときに備えて「貯金」が一番かな!!
はは、は。。
終わり